2.外貨預金・外国証券・外貨MMFを比較する
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外貨預金は円預金と保護の仕組みが異なる
外貨預金は、米ドルやユーロなどの外貨で預け入れ、外貨で元本と利息を受け取る預金です。外貨ベースでは元本が維持されていても、円へ戻すときの為替レートによっては、円ベースで元本割れになることがあります。
契約前には、次の条件を確認します。
預入通貨と預入期間
適用金利と利息の受取方法
TTSとTTB
為替手数料
中途解約の可否と適用金利
満期時の取扱い
円または外貨で受け取る場合の条件
外貨預金は、日本国内の金融機関に預けた場合でも預金保険制度の対象外です。円預金と同じ保護を受けられると考えないようにします。預金保険制度の対象商品は、金融庁「預金保険制度」で確認できます。
外貨預金の利息には、原則として所得税・復興特別所得税と住民税を合わせた20.315%が源泉徴収されます。一方、為替差益は一般に雑所得として総合課税の対象になります。取引や申告状況によって取扱いが異なる可能性があるため、最新情報を確認してください。
外国株式は企業・市場・通貨を確認する
外国株式では、投資先企業の業績だけでなく、取引市場と通貨に関するリスクも加わります。
主な確認事項は次のとおりです。
企業の業績、財務内容、事業環境
上場している国や地域の政治・経済状況
現地市場の取引時間と休場日
情報開示の制度、言語、会計基準
売買に使用する通貨と為替変動
売買手数料、為替手数料、保管費用
配当や売却益に対する国内外の税金
外国株式の価格が現地通貨で上昇しても、円高や各種コストによって円換算後の利益が小さくなることがあります。海外で税金が差し引かれた配当については、一定の要件を満たせば外国税額控除を検討できる場合がありますが、国や口座、所得状況によって取扱いが異なります。
外国債券は高い利率の背景を読む
外国債券では、発行体の信用、満期、表面利率、市場価格に加えて、通貨の影響を確認します。
表示される利率が国内の債券より高い場合でも、それだけで有利とは判断できません。高い利率の背景には、次のような要因がある場合があります。
発行体の信用リスクが高い
発行国の金利や物価上昇率が高い
通貨の値動きが大きい
市場で売却しにくい
政治や規制に関する不確実性がある
満期まで保有すれば外貨ベースの額面金額が償還される商品であっても、発行体が支払い不能になれば予定どおり受け取れない可能性があります。また、円へ換算した金額は為替変動の影響を受けます。
外国債券を途中で売却する場合は、市場金利、発行体の信用力、流動性などによって売却価格が変動します。「債券だから満期前でも安定して売れる」とは限りません。
外貨MMFは預金ではなく投資信託である
外貨MMFは、外貨建ての短期公社債や短期金融商品などで運用する投資信託です。外貨を比較的短期間運用するために利用されることがありますが、預金ではありません。
確認する項目には、次のものがあります。
投資対象と運用方針
組み入れている資産の信用力
為替変動の影響
購入・換金に使用する為替レート
信託報酬などの費用
換金できる日と受渡日
分配金や売却損益の税務上の取扱い
外貨MMFは元本保証ではなく、為替相場や組入資産の価格、発行体の信用状況などによって損失が生じる可能性があります。外貨預金とは商品構造も保護制度も異なるため、名称や過去の値動きだけで判断しないことが大切です。