一定の所得の損失をほかの所得から差し引く

損益通算とは、一定の所得で生じた損失を、一定の順序でほかの所得の利益から差し引く仕組みです。所得全体の実質的な負担能力を税額へ反映する役割があります。

損益通算の対象となる代表的な所得は、次の四つです。

  • 不動産所得
  • 事業所得
  • 山林所得
  • 譲渡所得

「不・事・山・譲」と覚えられます。ただし、この四つの所得で生じた損失でも、資産の性質や損失原因によって通算できないものがあります。

所得内の計算と損益通算を分ける

最初に、同じ所得区分の中で収入と必要経費を計算します。その結果として損失が残った場合に、損益通算の対象かを判定します。

例えば、二つの賃貸物件を持つ人は、まず不動産所得の中で両物件の収入と必要経費をまとめます。その後に不動産所得全体の損失をほかの所得と通算できるか確認します。